第二部レポート

2019.8.23 / Report

文責:丸の内食・コトデザイン研究所 事務局 松田龍太郎(株式会社oiseau)

第二部は、文化庁が、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定する「日本遺産(Japan Heritage)」の認定地域をはじめ、様々な日本各地の食材を用意。実際に試食いただき、意見交換を行う前半部分からお伝えいたします。

(★日本遺産とは?)
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/nihon_isan/

まず日本遺産は、地域に点在する遺産を「面」として活用し,発信することで,地域活性化を図ることを目的としており、現在、文化庁が認定している83地域があります。

その各地域をつないでいく役目が、第二部ファシリテーターでもある本田屋本店、代表を務める、本田勝之助氏です。



今回使用する食材は、「大分県中津市 耶馬渓(やばけい)」「鹿児島県霧島市」で採れる農産物、海産物です。

まずは、その2地域の食材を使った試食を実施しました。調理を担当したが、六本木「Peace Kitchen Tokyo」の料理家・フードプロデューサーの比嘉康洋氏です。

「今回使用したのは、主に「霧島あさり」「霧島さつま鷄」「甘長唐辛子」「耶馬渓の玖珠米」などを使いました。今回は、食材の良さをみなさんに味わっていただくため、シンプルな調理法にこだわってつくりました。基本的に、地域の特産品やこだわりの食材は使いにくいと言われておりますが、この霧島産の食材は、いわゆる飲食店に流通に乗って届いた後、非常に使いやすい状態で「下処理」されているのが印象的でした。この「霧島さつま鶏」のモモの部位は、非常に丁寧で、小分けで1パックずつ入っていました。こうした取り組みは、ブランド鷄では少ないので、レストランでも使いやすいはずです。また、中津耶馬渓のお米は、抜群に美味しかったです。ただ、取引値段が高い。。使える飲食店も限られてくるはずです」

特に、この第二部では、単に美味しい食材を味わっていただこうというだけではなくて、この食材を東京をはじめとした都市部で使ってもらいたい、そのためにどのような状態で、どんな価格帯で提供できるかを「食材リスト」として情報をまとめ、受講生全員にお渡しさせていただいております。そして、それだけではなくそうした生産者と直接つながってもらうために、取引先の情報や連絡先も掲載しており、早ければすぐにでも取引が可能な状態を作ることができるのです。

そうした食材を提供いただいている地域からお二人のゲストにご登壇いただきました。

1、大分県 中津市役所 東京事務所 所長 久保 誠 氏

「大分県中津市耶馬渓は、絶景の場所であり、景勝地でもあります。観光はもちろん、食材も非常に豊富です。特に鱧が有名で、例えば、京都の料理に、鱧切りを教えたのが、中津耶馬渓だったといわれるほど、流通しておりました。また、中津は唐揚げで有名です。訪ねていくと、ものすごい食材情報があるのが中津・耶馬渓です。」

2、鹿児島県 霧島市 霧島ガストロノミー推進協議会 今吉 直樹 氏


「日本の温泉の源泉、9つのうち7つあるのが霧島。温泉の町、食の町。霧の中に浮かぶ島に神様が降り立ったことから「霧島」と言われております。地域の食材を発掘するのが、霧島ガストロノミー推進協議会の役目です。だれでもフェアにプロの人が参加して、評価するブランド認定の仕組みを作っており、「1つ星〜7つ星」の特徴がある。またオーガニックの部分もこだわっております。特に霧島サーモンは、霧島の水で育てています。抹茶もお茶(特に食べるお茶)もすべて霧島のお水で作られております。」

各地域、それぞれの食材の思いや、それを地域としてどうやって守り、こうして攻めを展開することが、彼らにとっての「食・コト」のデザインである。

さて試食会が終わったと、各班ごとによるグループディスカッションの開始です。

各班に分かれた受講生同士が、地方から届いた食材、飲み物を食べながら、日本遺産事務局の協力を得て、地域活性化の課題、苦労話を交えながら、地域食材活用や地域活性化策についての意見を具体的実施案をまとめていき、具体的議論を展開します。

今回は、各班メンバーも初めての皆さんということもあり、互いの自己紹介という時間が多かったのですが、第2回目以降、具体的なアクション、そしてどんなテーマをよいのか?ということを話してもらうきっかけを作っていきます。

第3回目からはテーマを固定し、より深い討論をグループ単位で実施することが狙いです。